アイデンティティ セキュリティ カンパニーであるCyberArk Software株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:倉橋 秀則、以下CyberArk)は本日、「AI Center of Excellence」を開設したことを発表しました。AI Center of Excellenceは、データサイエンティスト、ソフトウェアアーキテクト、エンジニアのチームで構成されており、CyberArkの既存製品にAI機能を実装する方法を検証する組織です。CyberArk Labsではこれまで、生成AIが攻撃者のイノベーションに与える影響を調査してきましたが、AI Center of Excellenceは、同ラボと緊密に連携しながら、AIを活用した防御のさらなる進化を目指しています。この取り組みを通して、CyberArkは、AIとそのイノベーションに対するコミットメントにもとづき、包括的かつ長期的なロードマップを実現していきます。
2023年に同社が行ったサイバーセキュリティに関する脅威意識調査の結果によると、調査対象となったセキュリティ管理者の93%(日本:97%)は、AIによるサイバー脅威が自社になんらかの悪影響を及ぼすと予想しており、AIベースのマルウェアが懸念事項の第1位に挙げられました。
同社は、CyberArkアイデンティティ セキュリティプラットフォーム全体でAIと機械学習(ML)を活用してきた長年の実績を駆使して、R&Dおよび製品開発のリソースを拡大し生成AIの利用を推進することで、世界8,000社以上の顧客企業のセキュリティ強化に取り組んでいます。実際に、CyberArkアイデンティティ セキュリティプラットフォームは、AI/MLの戦略的価値をアイデンティティ セキュリティの脅威検知および対応能力向上で実証しています。
さらに同社は、特権アクセス管理の専門知識と最小特権の包括的なツールを組み合わせて、CyberArk Endpoint Privilege Managerが収集したデータを自動的に処理し、即座にサイバーリスクの軽減を実現するAIを活用したポリシー生成自動化機能を発表しています。
CyberArkはアイデンティティ セキュリティのアプローチの変革に向け、さまざまな方法でAI/MLを活用しており、以下はその主たる例となります。
- アイデンティティにおけるリスク分析および軽減のための施策や推奨事項の提案
- 自動化機能を通じ、ユーザーへの負担が大きい各種タスクを簡略化
- 自然言語処理を活用し、文書などへの容易なアクセスを実現
CyberArkの最高製品責任者であるPeretz Regevは、次のように述べています。「AI Center of Excellenceは、弊社製品戦略の延長で、自然の流れの中で進化し設立されたものです。生成AIを利用して、サイバーセキュリティの攻撃側と防御側の双方が生産性を向上し続けている今、私たちがこの取り組みを拡大することは非常に重要です。私たちの目標の1つは、お客様が弊社製品に組み込まれたAIベースの機能をより有効的にご活用いただくことで、防御戦略の優位性を確立することです。CyberArkでは、AIはポリシーの最適化をはじめ、リスクの軽減や脅威検知といった分野に関連するユースケースに影響を与えると考えており、AIに大きな可能性を感じています。」
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CyberArkについて
CyberArk(NASDAQ:CYBR)は、アイデンティティ セキュリティの世界的なリーダー企業です。CyberArkはインテリジェントな特権制御に注力し、ビジネスアプリケーション、リモートワーク、ハイブリッドクラウド環境、さらにDevOpsライフサイクル全体に渡って、人に紐付くIDをはじめ、人に紐付かないIDを含むあらゆるアイデンティティを対象に、最も包括的なセキュリティソリューションを提供しています。世界有数の大手企業が、企業の重要な資産のセキュリティを確保するためにCyberArkを採用しています。CyberArkの詳細については、https://www.cyberark.com/ja/、ブログ(英語)、Twitter(@CyberArk)、LinkedIn、Facebook、YouTubeをご参照ください。